2日間の取り組みの振り返りの時間です。グループごとに感じたことをまとめ、発表しました。

子ども達の感想
・協力してできた。
・失敗しても、おじいちゃんとおばあちゃんは笑わなかった。うれしかった。
・おじいちゃんとおばあちゃんに喜んでもらえたと思う。

先生からは・・・
「『楽しかった』という意見があったけど、自分が心から楽しいって思うことは大切だよ。
相手にも伝わるよ。」
と声がかけられました。自分のよさを発見し、他人の良さを認め、「自身」を持ってこれからもいろいろなことに取り組んでいって欲しいとアドバイスがありました。

施設の職員のみなさんからは・・・
「普段笑顔のない人も笑顔が出ていましたよ。」
「また来てください、と言っていましたよ。」
と報告があり、子ども達は大満足でした。
 さあ、いよいよ本番です。夢学校第1回の授業「ゆかたをきてみよう!」でお世話になった、「愛媛県和装朋友会」の先生方にご協力いただき、ゆかたを身にまといます。

 あの時学んだ、着付けの方法は覚えているかな?先生たちに助言してもらいながら、着付けは進みます。

「前に来てもらった先生に、また来てもらえるのはいいと思う」
本部スタッフの言葉です。
つながりを感じることができる一面でした。
よかったところ
・かっこよかった
・悪人役がはまり役

なおした方がいいところ
・セリフが長いけど、が んばって
・正面を見て
よかったところ
・みんなの息がぴったり
・短い時間でよく覚えたな
・踊りだしそう

なおした方がいいところ
・最後がそろっていない
・もっと笑顔で
よかったところ
・びっくりした
・「?」がいっぱい。
 上手だった

なおした方がいいところ
・もっと明るく
・お客さんを意識して
・言葉をはっきり
よかったところ
・セリフがおもしろい
・内容がおもしろい

なおした方がいいところ
・もっと大きな声で
・もっと動きをいれては
・感情を込めて
・恥ずかしがらずに
はじめに来島松五郎一座の座長“来島松五郎”さん(芸名)より、活動の歩みのお話がありました。高齢者の笑顔が一番の楽しみであることや、高齢者から教えてもらうことがたくさんあることなどが伝えられました。

その後先生たちから4つの『芸』が披露されました。
子ども達はどれをしようか頭を悩ませている様子でした。
披露されたのは、六匹の猫(お芝居)、手品、スコップ三味線、水戸黄門(お芝居)

こどもたちの一番人気は手品。
一番したいと思ったことに挑戦できればいいのですが、
時間の都合でそれをかなえることはできません。

こどもたちにどうしようかと尋ねると、「じゃんけん」「くじ引き」と声が飛び交います。
「じゃんけんやくじ引きは負けた人があきらめないといけないから、
みんなが納得できるように話し合いをして欲しい」ことを伝えました。
子ども達は話し合いに慣れていない上、時間も十分にありません。
何人かが納得して別の芸に移動してくれましたが、
合意形成の難しさを改めて感じる出来事でした。
日時 平成16年12月18日 9:00〜15:00
          12月19日 9:00〜16:30
場所 今治市総合福祉センター
    介護老人保健施設おおにし光生園

    じいちゃん、ばあちゃんに
  笑顔のプレゼント
                                                      先生 来島松五郎一座の皆さん




    


  
 


   @グループ練習・グループごとの発表と評価
    
    選んだ芸ごとにグループをつくり、練習のスタートです。練習時間は2時間。みんなで励ましあいながらがんばりました。
    その後、グループごとに今日の練習の成果を発表。他のグループのみんなは、よかったところ・なおしたほうがいいところをアドバイス。
    また、「芸名」を考えた子は、「芸名」と「決めた理由」も合わせて発表しました。




                           
           六匹のねこ                                       手品
    
                           
          スコップ三味線                                    水戸黄門


  2日目  A施設の説明
   
   「おおにし光生園」の方から、施設の説明があり、その後質疑応答の時間が設けられました。
   
  【施設の紹介】
    4年前にオープンした施設です。リハビリをして元気になってもらい、自宅に帰って生活できるように応援している所です。現在、84人が泊  まっていて(利用者)、30人がデイサービス・デイケアに通ってきています。(中略)
    みなさん、高齢者と接するとき、一番大事なのは何だと思いますか?「おおにし光生園」では、4つの心を大切にしています。それは、
   「やさしい心」 「思いやりの心」 「気づきの心」 「気遣いの心」
  です。みなさんにも大事にして欲しいです。
    私たちは、働いているスタッフも「おおにし光生園に入りたい」と思う施設にしようとがんばっています。
   
  【子どもたちからの質問】
   Q.おじいさんは何人いますか?
   A.男の人のほうが少ないです。平均年齢は女の人が84歳、男の人は79歳です。だからかな、男の人は1割くらいしかいません。
    100歳以上の人が4人もいるんですよ。

   Q.ここに勤めて何年ですか?
   A.施設ができたときからいます。その前も介護の仕事をしていました。もっと若いときはバスガイドをしていました。私は人が好きなんです。
    出会いのたくさんあるこの仕事が好きです。高齢者がこれまでにどのように暮らしてこられたか教えてもらえて、とても楽しいです。

   Q.施設で働いている人は何人ですか?
   A.60人くらいです。現場で高齢者と関わっているのは40人くらいです。泊まりもあるのでたくさんの人が必要です。

    大変分かりやすく施設の様子を話していただきました。子ども達からは「エー、すごい」、「あ、知ってる」などの声があがり、意見交換は楽しく進みました。
   ここでの滞在中は教えてもらった「4つの心」を大切に、笑顔で過ごすことを確認できました。


 

 B本番

  



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      一座のお芝居の中で「かごめかごめ」を   演技力バッチリ!「六匹のねこ」    息もぴったり!「スコップ三味線」


             
       長い台詞に挑戦!「水戸黄門」        たねもしかけもありません!ぜんぶで3つの「手品」を披露しました。

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  C振り返り
 

 

  







「芸の披露」という一つの手段を通して、高齢者、施設の方々との交流の時間を持ちました。
また、先生や仲間と意見交換を活発に行いました。
その中で子ども達は、様々な心の動きを感じたのではないでしょうか。
現在、人間関係のとり方やコミュニケーションの難しさが懸念されています。
1対1、1対多の関係性を様々な場面で持ち、そこで自分らしい『感性』を育てていくことが必要です。
今回の授業は、そんな貴重な場になったのではないかと思っています。