市民の気づきを形へプロジェクト

今、行政と市民の「協働」が大きな潮流となっています。
協働事業を育むために、私たち市民は地域でどんなことに取り組んだらいいのでしょうか。
立場の違う行政と市民がパートナーとなるためには、信頼関係の構築が大切です。
行政と市民活動団体がお互いの違いを理解し、互いの強みを生かし合うことができる
「しくみづくり」「場づくり」について検討します。


第1回会議報告

自発的に集まった18名の市民が、20067月から、市民が行政施策の計画段階に関わることができるしくみである「審議会・委員会等」のよりよいあり方をさぐるプロジェクトを進めてきました。
 *これまでの学習の軌跡(153KB)
現状調査の結果、市民委員の意識や役割、会議の推進体制に関する課題が
抽出されました。
 *行政向けアンケート調査結果 (344KB)  
 *市民向けアンケート調査結果(320KB) 
私たちは解決策の検討を進め、 改善案として「提言書:審議会・委員会等 への9つの提案」 を作成しました。

  *審議会・委員会等への9つの提案
2007年7月からは、この提言内容を一つずつ実現していくために、新たに市民レベルの取り組みをスタートしました。公開学習会なども予定しております。ご注目ください。
第2回・第3回・第4回会議報告

提言内容を多くの人に知ってもらいたいとの思いから、シンポジウム形式の公開学習会を行うことを決めました。限られた時間を有効に活用し、分かりやすく伝えることができるよう、基調報告、パネルディスカッション、事例の選定などを行い、役割分担も進めました。
平行して、メンバーが参加している委員会の報告を受け、意見交換を進めました。プロジェクトとして何ができるのかを真剣に議論しています。

第5回会議報告
2007年度第1回公開学習会
 
市民参加の現状調査と学習の報告 −審議会・委員会への9つの提案ー
 
知って 伝えて シンポジウム

日時:平成19年8月24日(金)19002100
場所:今治市総合福祉センター(愛らんど)多目的ホール1
基調報告:山本優子氏・宇佐美浩子氏(プロジェクトメンバー)
コーディネーター石井布紀子氏(有限会社コラボねっと代表取締役)
パネラー:前田眞氏(NPO法人まちづくり支援えひめ)
       大野浩和氏(愛媛県今治地方局建設部建設企画課)
       山本優子氏・渡部雄一朗氏(プロジェクトメンバー)
参加者75名(プロジェクトメンバー17名を含む)
「提言書:審議会・委員会等への9つの提案」伝える機会を創りたいと開催したシンポジウム。用意した座席が足りなくなるくらい、たくさんの方に足を運んでいただき、本当にうれしく思いました。提言内容や事例を紹介するに留まらず、たくさんの感
想や提案をいただきました。「
審議会・委員会」がより開かれた場に変わり、立場の違うたくさんの市民の参加・参画に改めて大きな魅力を感じました。シンポジウムの中で、豊かな参加・参画を生み出すために配慮すべきこと、さらには実現した際に見えてくる視野の広がりなど具体的な効果を確認しました。
プロジェクトの今後にいかしていきたいと思います。

第6回会議報告

多数の方に参加いただいた公開学習会。その振り返りをしました。提言内容を伝えたいという目標を概ね達成できましたが、審議会、委員会設置の実情を知らない参加市民の方ににとっては、用語からして難しく、理解を促すことはできなかったとの反省点があがりました。公共への関心の低い市民層の底辺を広げる取り組みをしていく必要性があるとの意見を交換しました。たくさんの人にこのプロジェクトのことを知ってもらうために、今後も、私たちの企画会議の様子は見学可能とし、継続参加の意志があれば、メンバーに加わってもらいたいと思っています。
公開学習会を終え、今後の取り組みを改めて考えたいと思っています。

第7回会議報告
滋賀県より行政への参加、参画・行政との協働に詳しい阿部さんをお招きし、プロジェクトの方向性を含めた、参加、参画、協働の展望を共有する機会を持ちました。阿部さんはもともと県職員としてお勤めされていた経験もあり、官民の役割・責任の分担、コミュニケーションの持ち方などを具体的にご助言いただきました。
プロジェクトとしては、共通の到達目標を明確に持つというよりは、参加している審議会・委員会で市民委員としての役割を果したり、事前・事後学習会を開催したりするなどの場づくりを行っていくことを決めました。各メンバーが関わる意味を個別に見つけ、それぞれが成長していくことができるプロジェクトにしたいと思います。
第8回会議報告 行政改革推進委員会の傍聴に行った方々から報告があった。今後も、9つの提案に基づいたチェックを行う。更に、9つの提案に小項目を作り提案をしていきたい。また、委員会に具体的な意見や提案をするためにメンバーで話し、まとめた意見を担当委員に委員会で提案してもらう。
みなと再生委員会の内容を担当委員より聞く。
今後も積極的に委員会や審議会の傍聴に行き、市民の責任としてみて行く。傍聴には必ず9つの提案を持参する。
第9回会議報告 メンバーが参加している「今治みなと再生委員会」の内容が報告され、意見交換を進めた。1月に開催される会議を傍聴したり、公開される議事録などを確認したりして、市民として関わりができるところを見つけたいと話した。
第10回会議報告 メンバーが参加している「今治みなと再生委員会」や「今治市緑の基本計画策定委員会」の進捗状況について報告され、意見交換を進めた。年度内に開催される委員会は積極的に傍聴に行くことを確認した。

2007年度プロジェクトメンバー募集 ※終了しました。

■これまでの取り組み
 今よりも、今治市を暮らしやすいまちにするために、市民の声を届けていく場があります。
 行政が設ける「審議会・委員会等」です。
 近年、市民を公募して開催するなど、市民に関わるチャンスが広げられています。
 これまで、18名の市民が自発的に集まり、このチャンスのいかし方について学んできました。
 
現状調査の結果、「公募委員が少ない」、「委員が役割を果たしていない」といった市民委員に関する問題、
「決定したことが施策に結びつていない」、「情報が届かない」といった推進体制に関する問題など
 が抽出されました。
 私たちは問題解決策の検討を進め、具体的な改善案として「提言書:審議会・委員会等への9つの提案」
 を作成しました。

  
詳しくは、「はじめに」をお読みください。
 
 市民参加・官民協働のまちづくりを進めるために、まだまだ市民レベルでの取り組みが必要です。
 昨年同様、月1回程度の学習会、調査活動を展開します。
  (詳しくは、「おわりに」をお読みください。


   行政向けアンケート調査結果 (344KB)  
    
   市民向けアンケート調査結果(320KB)
    
   学習の軌跡(153KB)
     
 
審議会・委員会等への9つの提案 分割ファイル
提案@ 公募委員の枠を広げよう!
行政は、全ての審議会・委員会に公募委員の枠を設け、多様な市民の参加を促しましょう。委員就任を依頼する場合は、組織の代表にこだわらず選任し、新しい行政のパートナーを育てましょう。就任した市民委員は、会の目的を理解し、責任を持って関わりましょう。

  113KB
 
提案A 日時、議事回数は市民ニーズを基準にしよう!
行政は意見を届けて欲しい市民の立場をイメージし、参加しやすい開催日時を設定しましょう。議事の回数や所用時間の増減には幅を待たせ、成果創出のために不足がある場合、既存の枠組みを超えた関わりを市民側が創出しましょう。

 186KB
提案B 会を設置するときは、広く情報提供しよう!
行政は審議会・委員会の目的や概要を、市民に分かりやすい言葉で発信しましょう。活用する媒体となる広報やホームページの見やすさや面白さを高めることも求められます。情報が市民に行き渡り、行政と市民が対等な立場に立つことが市民参加のスタートです。

147KB
提案C 行政と市民が役割分担をしながら運営しよう!
行政と市民双方が課題と目的を理解し、全体の進め方を初回の集まりで共有しましょう。委員長・会長と行政事務局との事前協議や役割分担の公正性、市民の提案力向上はポイントです。スムーズな議論のためにファシリテーター(進行役)を置く等、運営の工夫も取り入れましょう。

113KB
提案D 市民の意見の効力を高め、権利を最大限にいかそう!
政策や施策、制度の設計過程に市民が関わることは当然の権利です。
市民委員は行政が持つ既定の方針が現場のニーズに合わない場合は、新しい提案を積極的に行いましょう。行政は、提案をもとに既定の方針を変更する柔軟性を持ちましょう。

180KB
提案E 傍聴制度の確立、会議録の公開、パブリックコメント(意見公募)手続を徹底しよう!
審議会・委員会に参加できる市民は、その求める数や条件から一部の人にとどまります。市民は積極的に会議録などの情報の開示を求め、会の成果を見守りましょう。パブリックコメントは市民が行政に声を届ける有効な方法の一つです。行政は積極的に実施しましょう。

111KB
提案F 会の成果を公開し、実際の取り組みにつなげよう!
政策や、事業の設計段階に市民が関わる審議会・委員会。その成果の公開は、市民の公共領域への原動力となるでしょう。今後、事業実行段階、評価段階へも市民参加の機会を拡充しましょう。

103KB
提案G 必要に応じて庁内各部局が連携しよう!
解決したいまちの課題は、行政の一つの部や課に限定されたものではありません。政策や事業によっては、担当の部や課を越え、連携して推進していきましょう。分野を超えたネットワークは市民側から積極的に創っていきましょう。

240KB
提案H 公共を担うパートナーとして学び合おう!
市民一人一人がまちに関心を持ち、まちの課題を発見していきましょう。
行政と市民が対話の中で最善の課題解決策を創出していくことが重要です。相互理解を深め、行政・市民双方の発意で、政策や事業を形成し始めることができるまちにしていきましょう。

109KB
問合せ先
 NPO法人 今治NPOサポートセンター 「市民の気づきを形へプロジェクト」
 TEL/FAX 0898−34−8515

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